雨水貯留浸透桝
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表面工種別地域別aI=t+b●●【表1 雨水流出係数の一例】【表2 流出係数の参考代表値】21流出係数C、降雨強度I、流出面積Aから浸透処理する水量(Q)を(1)式によって計算します。流出面積A(m2)は、浸透施設に雨水を集める地域の面積を指します。流出係数Cは、降雨量に対する地表面を流れる水量の割合で、場所の種類(状態)によって異なります。雨水流出係数の一例を[表1]に示します。また、場所ごとの代表値を[表2]のように選び、以下の説明に使用します。種  類前記(1)式のQ=C・I・A/1000より雨水流出量を求めます。例:流出面積A=2000(m2) 流出係数C=0.8(不浸透性舗装) 降雨強度48(mm/hr)とし、計算します。よって雨水流出量Q=76.8m3/hrとなります。集めた雨水の一部を下水道管等に同時に排水してもよい場合は放流水量として雨水流出量から減算して下さい。注:単位設計浸透量Q1は浸透桝1基当りに設計上とる浸透量で、現地土壌の浸透能力を表す飽和透水係数ko、それを実施設の浸透能力に換算した基準浸透量Qfおよび浸透量を減らす方向に働く要因を考慮した各種影響係数C1を組み合わせて次の式によって計算します。Q1=C1・Qf…………(2)a.土壌の飽和透水係数(Ko)m/hr飽和透水係数Koは現地浸透試験の結果から定めるのが望ましいといえます。しかし、試験を行えない場合や、既往のデータ、地質の状態などから推定が可能な場合は推定値を用いることもあります。不浸透性屋根普通かわら・フェルトレンガ・木塊・アスファルトブロック舗装マカダム道砂利道家屋が密集した都市中心地家屋が密集した住宅地普通住宅地公園・広場庭・芝生・牧場・耕地森林地帯0.70〜0.950.85〜0.900.75〜0.850.50〜0.800.25〜0.600.15〜0.300.70〜0.950.50〜0.700.25〜0.500.10〜0.300.05〜0.250.01〜0.20係  数※以下、それぞれの要因における数値の選定または 計算方法を説明します。降雨強度I(mm/hr)は一定時間に降る降雨量で、一般的には1時間当たりの降雨強度が使用されます。計算には3年、5年、10年確率がよく用いられます。地域ごとに文献等がある場合は使用地域に照らし合わせ降雨強度を決めてください。また、タルボット式の計算方法もよく用いられます。※以下、それぞれの要因における数値の選定または 計算方法を次頁に説明します。屋根不透水性舗装(アスファルト等)透水性舗装(ブロック等)間地(庭・芝生、広場等)b.降雨強度(I)mm/hr場所の種類代表値a、b:対象とする地域の定数 t :降雨継続時間(min)0.90.80.70.20.70〜0.950.75〜0.850.50〜0.800.05〜0.30表1の該当値a.流出面積(A)m2と流出係数(C)c.雨水流出量(Q)m3/hr浸透計算の手引き1.浸透させる雨水流出量の算定Q=C・I・A/1000………(1)2.単位設計浸透量

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