3Dコンクリートプリンタ
Product Detail3Dコンクリートプリンタとは?
3Dコンクリートプリンタ(3DCP)は、3次元の設計データをもとに、ノズルからセメント系材料を吐出・積層して構造物を造形する建設技術です。
型枠を組み立てる必要がなく、複雑な曲面や変断面の構造物も継ぎ目なく一体で造形できます。

オーイケは2026年2月、長野県内で初めて、株式会社Polyuseの国産建設用3Dコンクリートプリンタ「Polyuse One(ポリウス ワン)」を導入しました。
3Dコンクリートプリンタは、新技術情報提供システム「NETIS」の推奨技術に選出されており、人手不足や熟練技能者の減少が進む建設現場において、3DCPは「現場打ち」「プレキャスト」に続く第3の工法として注目されています。
オーイケは、コンクリート二次製品メーカーとして長年培ったノウハウを生かし、プレキャスト製品と3DCPを組み合わせた最適な施工方法をご提案します。
「常識を超えるものづくり」を掲げるオーイケは、型枠を使うのが当たり前だった施工の常識を見直し、工期短縮・省人化・環境への配慮を同時にかなえるものづくりに挑戦していきます。
3Dコンクリートプリンタの特徴
型枠不要で、工期短縮と省力化を実現
型枠の組立・脱型や足場の組立・撤去といった作業が不要になるため、従来工法に比べて工期を大幅に短縮できます。
機械が造形を担うので、型枠工などの専門職人を確保しにくい現場でも、少ない人員で施工できます。
変断面・曲面などの特殊形状も一体で造形
3Dデータどおりにコンクリートを積み重ねていくため、斜めの変断面、曲線、階段のような複雑な形状でも、継ぎ目のない一体構造で造形できます。
鋼製型枠では製作が難しい、あるいは型枠費用がかさむ形状にこそ力を発揮します。
現場合わせ・設計変更にも柔軟に対応
形状の変更は3Dデータを修正するだけで済み、新たに型枠を製作する必要はありません。
現場の地形や既設構造物に合わせた「一品もの」の形状も、設計図面どおりに製造できます。
分割造形で大型構造物にも対応
1回あたりの最大造形サイズは幅3.0m×奥行2.5m×高さ1.9mです。
これを超える構造物は複数のパーツに分割して造形し、現場で組み合わせることで、大きさに事実上の制限なく対応できます。
プレキャストとのハイブリッド施工をご提案
断面が一定の区間は生産効率の高いプレキャスト製品を、変断面部や折れ点など現場特有の複雑な箇所は3DCPを、というように使い分けることで最大の効果が得られます。
プレキャスト製品の製造・販売を手がけるオーイケだからこそ、両方の工法を組み合わせた最適なプランをご提案できます。
環境・安全・近隣にもやさしい施工
型枠を使わないため型枠廃材が発生せず、残コンクリートも削減できます。
また、工期が短くなることで騒音や交通規制の期間を短縮でき、近隣の皆さまへの負担を軽減します。
さらに、人が介在する危険な作業が減るため、労働災害のリスク低減にもつながります。
規格・仕様
| 項目 | 仕様 |
| 機種名 | Polyuse One(株式会社Polyuse製) |
| 造形方式 | 3Dコンクリートプリンティング(積層造形) |
| 最大造形サイズ | 幅3.0m × 奥行2.5m × 高さ1.9m(1回あたり) |
| 大型構造物 | 分割造形・現場組立により対応(サイズの上限は事実上なし) |
| 使用材料 | 3DCP専用材料 |
| NETIS登録番号 | KT-230174-VE |
対応可能な工種
道路・河川・港湾から農業・都市施設まで、幅広い土木構造物に対応しています。
| 分野 | 主な構造物 |
| 道路 | 重力式擁壁、もたれ式擁壁、法面天端・笠コンクリート、標識支柱基礎、柵・ ガードレール基礎、歩車境ブロック、縁石、消雪工、橋脚フーチング など |
| 道路・河川 | 集水桝、階段、側溝、止壁、法面ブロック など |
| 河川 | 護岸ブロック、護岸天端・笠コンクリート、魚道ブロック、根固めブロック など |
| 港湾 | 波返し工、根固めブロック、消波ブロック など |
| 山林・農業 | 砂防階段、砂防堰堤、農業用水異形集水桝、側溝異形部 など |
| 都市施設 | 公園ベンチ、公園花壇、砂場枠などの曲線部 など |
ご依頼の流れ
STEP1 お問い合わせ・ご相談
図面や形状のイメージ、数量、ご希望の納期、設置場所をお知らせください。
図面が固まっていない段階でのご相談も承ります。
STEP2 形状の確認・お見積り
造形の可否や分割方法、プレキャスト製品との組み合わせを検討し、最適な製作方法とお見積りをご提示します。
STEP3 3Dデータの作成・形状確認
設計図面をもとに造形用の3Dデータを作成し、仕上がりの形状をご確認いただきます。
STEP4 造形・製造
本社工場のPolyuse Oneで造形し、所定の養生を行います。
STEP5 出荷・現場設置
製品を現場へお届けします。
分割して造形した構造物は、現場での組立方法もあわせてご案内します。
工場見学について

弊社では、工場見学のご依頼にも対応しております。3Dコンクリートプリンタでのものづくりにご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
なお、3Dコンクリートプリンタは案件がある時のみ稼働しており、いつでも稼働している状態をご覧いただけるわけではありません。稼働の様子をご見学希望の場合は、事前にお問い合わせのうえ稼働状況をご確認ください。
よくある質問
Q1. 最大造形サイズを超える大型の構造物には対応できますか?
A. 対応できます。3.0m×2.5m×1.9mを超える大型構造物は、複数のパーツに分割して個別に造形し、現場で組み合わせることで製作します。この分割・現場組み立て方式により、大きさの上限に事実上の制限はありません。
Q2. 既設の構造物と接続することはできますか?
A. 接続できます。部材同士の連結や既設構造物との連結に関しては、構造計算も含めて都度設計してご提案します。
Q3. 積層模様があっても問題ありませんか?
A. 問題ありません。強度や耐久性に影響はなく、仕上がりの寸法も基準の範囲内になります。
また、造形直後30分程度は柔らかい状態が続くため、その間に表面を均すことも可能です。もしくは、硬化した後にモルタルで左官仕上げを行うことも可能です。
